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2015年3月24日

 日本人では10人目の宇宙飛行士として油井亀美也さんが5月から、ロシアの宇宙船「ソユーズ」で国際宇宙ステーションへ向かいます。
 油井宇宙飛行士は半年間にわたって、国際宇宙ステーションに滞在します。日本の実験棟「きぼう」を始めとした、無重力環境で科学実験にも参加をするそうです。
 さて、「むし歯」があると宇宙飛行士にはなれないと言われていますが、本当なのでしょうか?実は本当です。

 宇宙で歯が痛くなる理由として、歯の内部と外部の気圧差によって神経を刺激するためと言われています。宇宙服の中は1気圧より低い0.3気圧に保たれています。それに伴い空気の体積は3.33倍に膨張します。このときに、むし歯治療が不完全で歯と詰め物の間に空洞があると、空気が膨張し、歯の神経を圧迫し、激痛を起こすとされています。
 宇宙に歯科医院はありません。歯が痛くなったからといって「地球に降ります」というわけにはいきません。
 もしも、宇宙で歯が痛くなったら、まず痛み止めの薬を飲み、どうしてもそれで痛みを抑えることができない場合には、フライトサージャン(医師)の指導の下、ほかの宇宙飛行士が歯を抜くこともあるそうです。
 国際宇宙ステーションの船長を務めた宇宙飛行士の若田光一さんは著書の中で、「歯を抜く訓練は、地上にて受けている」 (『宇宙飛行』 若田光一著より) と記しています。もし、無重力の状態で歯を削るような治療をしたら、水分や削った粉が飛び散ってしまい大変でしょう。
 宇宙でも飛行士は食事の後に歯を磨きますが、無重力状態では、体を固定しなければ、回転してしまい歯を磨けません。うがいをする時も水を吐き出すと水滴になって浮遊してしまうため、そのまま飲み込んだり、タオルに吸収させたりします。
 宇宙では歯の健康を守るのにも一苦労ですね。

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医療法人仁泉会 近藤歯科医院 院長:近藤保麿
医療法人仁泉会
近藤歯科医院

院長:近藤保麿

出身大学:大阪歯科大学